6000円で買えるEマウント「Neewer 35mm f/1.7」は、フツーに使える良レンズ
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Eマウントレンズで新品7000円台、ちゃんとしているレンズがあることを僕は初めて知りました。
しかも、意外と普段使いも普通にできちゃうんです。
今回は、そんな中華レンズNeewer 35mm f/1.7を実際に使ってみました。
目次
スペック
製品データは以下の通りです。※amazonの商品ページより抜粋
- レンズ構成:5群6要素
- 最大絞り:F1.7
- 焦点距離:35㎜
- フィルターサイズ:49㎜
- 光学ズーム:0.113x
ビューの角度
- 対角44°20 ‘
- 水平36°30 ‘
- 垂直23°
- フィルター径:60.5mm
- バレルの長さ:41mm
- 純重量:176G
- 互換性:ソニーEマウントデジタルカメラ
パッケージ内容:
- NW-E-35-1.7プライム固定レンズ
- レンズフロントキャップ
- レンズリアキャップ
- マイクロファイバークリーニングクロス
所感
amazonで謳われているのは「マルチコーティング、コントラストのプレミアム光学ガラス、全金属」と、これだけ聞けば普通のレンズと遜色ありません。
Neewerでは他にf/1.2のレンズなども用意されています(なんと+500円差!)。
使用感としては、オールドレンズにかなり近いです。
まず、f値の操作に段がなく、ヌルッと調整できるので、”だいたい”のf値で撮ることになります。これは意外と今のレンズにない感じで気持ちがいいです。また、マニュアルフォーカスオンリーです。この操作もオールドレンズにかなり近く、距離も目盛りが書いてあるのでわかりやすいですね。最短撮影距離は30cmです。
電子端子もなし。画角もAPS-Cまでです(フルサイズではクロップが必要)。
Eマウントでは、かなりの種類のマウントアダプターが出ているので「このスペックならオールドレンズ買った方がお得じゃね?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、このレンズでオールドレンズに勝る1番の利点があります。
それは、コンパクトさです。
この写りのオールドレンズをアダプタと一緒に使うと、単純に2倍の全長になってしまいます。それが無い分、機動性と扱いやすさが良いですね。
同様に、この写りと性能でAFを付けると、それも全長が1.5~2倍くらいになると思いますので、そこも侮れない点です。
まあ、オールドレンズを使うような層の皆さんは、そもそも機動性など求めていないのかもしれませんが…
外観
外観は、一言で言うと「レトロ」ですね。そして何より小さい。
お分かりいただけたでしょうか。完全に日本の昔のレンズをオマージュしたデザインですね。
実際に触った感じも意外としっかりしており、安心感が漂うレンズです。
実写レビュー
何気ないかき氷の旗。ボケは割と硬めな感じがしますね。やはり、逆光シチュエーションだとパープルフリンジが目立ちます。でも、あらゆるオールドレンズよりは、”写る”のではないでしょうか。
紫陽花です。30cmは寄れますので、こういったマクロ的撮影もそれなりにこなせます。絞ればそれなりに解像することも、葉脈や花びらから見て取れると思います。
これも逆光シチュエーション。葉の周辺はパープルフリンジが起きますね。ちゃんとボケてくれているのは高印象です。
こう言うビビッドな場面では、意外と今風な写真が撮れちゃいます。ちょっと絞ればそれなりにはっきりも写るんですね。
ちょっといじわるかもしれませんが、横から光が差し込んでいるシチュエーション。
木の幹にフレアが出ています。そして、ボケに少しフリンジかかかっているのがわかりやすく出ています。こう言うレトロな写真が撮れちゃうんですね。
要素の多いシチュエーションも、難なくこなしてくれます。
最後に、白い幕を撮った写真をお見せして、このレビューを終わりたいと思います。結構、周辺減光していますね。これも一つの味として、使っていけたら素敵なんじゃないかなと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。
なんだか、不思議なレンズであることがお分かりいただけたと思います。
しかしながら、これが新品で7000円台で買えるレンズだとは思えないくらい、良い写りをしてくれます。
“しっかりとしたレンズ”に飽きたかたに、ぜひオススメしたいです。
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