ソニー「Xperia 1 II」と「Xperia 1」の違いを”超”比較レビュー カメラやスペックなど超絶進化
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Xperia 1 IIがauとdocomoで発売されました。
私はドコモオンラインショップでSO-51Aを予約をし、発売日に契約。新型コロナウイルスの影響で若干発送が遅れており、発売からおよそ一週間で家に着弾しました。
元々au版Xperia 1(SOV40)を利用していた私にとって、Xperia 1 IIは待望でした。
5Gへの対応はもちろん、カメラやその周辺ソフトの完成度の高さの評判を事前に聞いていたからです。
結論から言うと、このXperia 1 IIは、Xperia 1ユーザーであっても「買ってよかったな」と思えるほど進化しています。単に「II」の文字が付いただけの端末ではありません。
今回は、「Xperia 1 II」「Xperia 1」の2機種を徹底的に比較し、何が変わったのか?を中心に、改善点から弱点まで深く掘り下げていきます。
目次
スペック徹底比較
まずは、文字情報で追える範囲で、この二つの端末を比較していきましょう。
比較表
Xperia 1 II | Xperia 1 | |
---|---|---|
型番 | SO-51A/SOG01 (下記表はSO-51A) |
SO-03L/SOV40/802SO (下記表はSO-03L) |
カラー | ブラック、ホワイト、パープル | ブラック、パープル |
サイズ | 約166mm×約72mm×約7.9mm | 約167㎜×約72㎜×約8.2㎜ |
質量 | 約181g | 約178g |
バッテリー容量 | 4000mAh | 3200mAh |
電池持ち時間 | 5G:約85時間 4G(LTE):約100時間 |
約100時間 |
ディスプレイ | 有機EL 約6.5インチ シネマワイド™ディスプレイ 4K:3840×1644 HDR対応 |
有機EL 約6.5インチ 解像度 4K:3840×1644 HDR対応 |
CPU | Qualcomm®Snapdragon™865 5G Mobile Platform | Qualcomm® Snapdragon™855 SDM855 2.8GHz+1.7GHz(オクタコア) |
OS | Android™ 10 | Android™ 10(アップデート対応) |
メモリ | RAM 8GB ROM 128GB |
RAM 6GB ROM 64GB |
外部メモリ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) | microSDXC(最大512GB) |
メインカメラ | 16㎜(超広角):有効画素数約1220万画素/F値2.2 70㎜(望遠):有効画素数約1220万画素/F値2.4 24㎜(標準):有効画素数約1220万画素/F値1.7 3D iToFセンサー |
26㎜(標準):有効画素数 約1220万画素/F値1.6/メモリー積層型イメージセンサー 52㎜(望遠):有効画素数 約1220万画素/F値2.4 16㎜(超広角):有効画素数 約1220万画素/F値2.4 |
フロントカメラ | 有効画素数 約800万画素/F値2.0 | 有効画素数約800万画素/F値2.0 |
記録サイズ | ●静止画 メインカメラ 12MP(4:3)/ 9MP(16:9)/ 9MP(1:1) フロントカメラ 8MP(4:3)/ 6MP(16:9)/ 6MP(1:1)●動画 〈メインカメラ〉 4K(2160p)/ フルHD(1080p)/フルHD(60fps)/1080*1080(1:1)/ HD(720p) 〈フロントカメラ〉 フルHD(1080p)/1080*1080(1:1)/ HD(720p) |
●静止画 メインカメラ 12MP(4:3)/ 9MP(16:9)/ 9MP(1:1) フロントカメラ 8MP(4:3)/ 6MP(16:9)/ 6MP(1:1)●動画 〈メインカメラ〉 4K(2160p)/ フルHD(1080p)/フルHD(60fps)/1080*1080(1:1)/ HD(720p) 〈フロントカメラ〉 フルHD(1080p)/1080*1080(1:1)/ HD(720p) |
通信速度 | 5G:受信時最大3.4Gbps/送信時最大182Mbps PREMIUM 4G(LTE):受信時最大1.7Gbps/送信時最大131.3Mbps |
PREMIUM 4G 1576Mbps/131.3Mbps |
対応バンド | 5G n77・n78(3.7GHz)/n79(4.5GHz) 4G(LTE) バンド 28/19/21/3/1/24 3G(W-CDMA) バンド VI・XIX(800MHz)/I(2.0GHz) |
4G(LTE) バンド 28/19/21/3/1/24 3G(W-CDMA) バンド VI・XIX(800MHz)/I(2.0GHz) |
VoLTE対応 | 〇 | 〇 |
Wi-Fi ワイヤレスLAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth® | Bluetooth®5.1 | Bluetooth®5.0 |
おサイフケータイ | 〇 | 〇 |
NFC | 〇 | 〇 |
生体認証 | 指紋〇 | 指紋〇 |
USB Type-C™ | 〇 | 〇 |
防水/防塵 | 防水(IPX5/8)、防塵(IP6X) | 防水(IPX5/8)、防塵(IP6X) |
3.5mmオーディオジャック | 〇(4極ヘッドセット(CTIA規格準拠)対応) | × |
HDMI出力 | 〇 | 〇 |
ワイヤレス充電 | 〇 | × |
ワンセグ/フルセグ | 〇 | 〇 |
Cinema Pro | 〇 | 〇 |
Photography Pro | 〇(アップデートにて対応) | × |
RAW撮影 | 〇 アップデートにてPhotography Proで対応 2020/06/25現在対応せず) |
× |
Xperia1 II
https://www.sonymobile.co.jp/xperia/xperia1m2/spec_docomo.html
https://www.sonymobile.co.jp/special/passions/technology/photopro.html
Xperia 1
https://www.sonymobile.co.jp/xperia/xperia1/spec_docomo.html
対応バンド
https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/support/unlock_simcard/band.pdf
Antutu ベンチマーク比較
参考までに、Antutuベンチマークの結果を貼っておきます。
Xperia 1 II
- 総合:538916
- CPU:180121
- GPU:204017
- MEM:81867
- UX:73411
Xperia 1(参考)
- 総合:362419
- CPU:164812
- GPU:164812
- MEM:37796
- UX:53367
ベンチマークで見ても、かなり性能が上がっていることが分かると思います。
価格比較表
Xperia 1 II | Xperia 1 | |
---|---|---|
docomo | 118,052円 (2020/06/30) |
販売なし (2020/06/30) |
au | 133,600円 (2020/06/30) |
92,880円 (2020/06/30) |
XPERIA 1 IIはauの方が高いですね。なお、双方とも割賦36回設定で、12回分の分割を残して端末を返し機種変更することで、その後の負担金が無くなる残価設定クレジットのような制度があります。
*共に公式オンラインショップの価格で、税込み価格
写真で外観を比較
ハードウェア
まずは、外観を含めたハードウェアを見ていきます。
「5G」通信に対応
Xperia 1 IIで大きなトピックとして、au、docomoで発売された初めての5Gスマホの一つであることが挙げられます。
SO-51Aの5G対応バンドはn77・n78(3.7GHz)/n79(4.5GHz)の3つのバンドで、これは広いエリアをカバーするいわゆる「Sub6」の周波数帯。
超高速な通信が可能な”ミリ波”である28Ghz帯には対応していません。
ただ、Xperia 1 IIの5G通信は理論値受信時最大3.4Gbpsの速さでので、並大抵の光回線より高速です。LTE通信でも1.7Gbpsの受信スピードであり、Xperia 1の通信速度を上回ります。また、5Gエリアはかなり限られた状態です。
とはいえ、この筐体に”ミリ波”を載せるとアンテナなどの設計が難しいようですので、今後の開発が進んでいくことを祈るばかりです。
「Wi-Fi 6」に新たに対応も
Xperia 1 IIは新しいWi-Fiの高速規格で、理論値最大9.6Gbpsの速度に対応する「IEEE 802.11ax」通称「Wi-Fi 6」にも対応します。
こうした最新規格に対応していただけると、安心して長く使うことができますね。
ストレージは2倍に(128GB)
長らくXperiaは「国内版のみ」内部ストレージの搭載を抑えてくる傾向にあり、市場から不評を買っていました。
今回は128GBのストレージをきっちり搭載しているので、容量不足に悩む心配も、幾らかは軽減されそうです。
より高容量のSDカードに対応(~1TB)
RAMが増量したのに加え、micro SDカードの対応容量も1TBとかなり広くなりました。Xperia 1シリーズには「Cinema Pro」機能が搭載されているので、長時間ビデオ撮影をする用途も見越してのことでしょう。
1TBのmicroSDは3万円くらいするようですのでまだ買う人は少ないのかもしれませんが、これも、今後長くこのスマートフォンを使う上で大事になってくると思います。
指紋センサーと電源ボタンが再び統合
Xperiaの指紋センサーは電源と一緒になったり別れたりしており、先代では別れていました。
今回は再び統合されており、かなり精度が上がっています。
先代を買った当初の指紋センサーの精度は散々なものでした。アップデートで改善されましたが、HUAWEIなどの端末に比べるとかなり悪い部類のものでした。
しかし、今回のXperia 1 IIは精度がかなり高く、認証スピードも十分早いものに仕上がっています。
無線充電に再び対応
無線充電も先代のXperia 1には搭載されていませんでしたが、今回は搭載され、qi規格の無線充電器であれば充電できるようになりました。
前回は端末を設計する上で薄さを重視したために搭載されなかったといいますが、今回は二代目であり、設計も成熟してきていることが伺えます。
HDMI映像出力は安定性アップ
Xperia 1からのハイエンドXperiaではHDMI接続に対応しています。今回のXperia 1 IIでは、安定性が上がることで、より実用的に使えるようになりました。
先代であればAbemaなどを見る際に画面の回転切り替えなどでフリーズしてうまく操作ができなくなったりしていましたが、今回はそういったこともありません。
これで快適に映像作品が楽しめそうです。
なお、Xperia 1 IIは21:9のシネスコサイズディスプレイ搭載であり、それが見たまま外部ディスプレイに出力されます。そのため、一般的な16:9の画面へ出力した場合は、上下に帯ができますので注意が必要です。
ボディ形状の「角張」で持ちやすく
写真をみて分かるように、Xperia 1 IIはXperia 1に比べ、筐体の角張ったデザインになっていることがわかります。Xperia 1は全体的に丸みを帯びており、膨らんだ形をしていました。
もう少し近づいてみます。Xperia 1 IIは角が取られており、側面から見た時に8角形に見えるようになっています。一方Xperia 1は円です。
筐体裏が平らになり側面の角が取られたことで、持ったときのグリップ感が向上しました。長くて大きいので手から滑り落ちそうになるXperia 1でしたが、こちらはしっかりと掴めるようになりました。
裏面の鏡面処理が「Premium」を演出
Xperia 1 IIは「Xperia Z5 Premium」や「Xperia XZ Premium」等の”プレミアムラインXperia”に採用されてきた鏡面仕上げの背面パネルになっています。
これは、Xperia 1 IIがXperiaの最上位機種であることを表しています。
おかげですごく撮影しづらかったのですが、この鏡面は本物の鏡のような反射を持ちます。この反射と本体カラーの組み合わせが何とも綺麗です。
新パープルカラーは超クール
Xperia 1 IIではパープルカラーが新しくなり、従来のXperiaの濃いパープルから一転、グレーシルバーを基調としたカラーになりました。
そのため、今まで目立ち過ぎてパープルXperiaを躊躇していた方でも、十分楽しめる色に仕上がっていると思います。
Xperia 1 IIのパープルは鏡面仕上げなこともあり、周辺の明かりによって色の見え方が違ってくるので、そこも楽しめるポイントの一つです。
内臓スピーカーの質は、聞いて明確にわかるくらい改善
Xperia 1 IIのスピーカーはXperia 1と同様に上下に配置されていますが、Xperia 1と違うのは双方とも前面にスピーカー穴がついていることです。
Xperia 1の場合は、端末上部はだいたい同じで、端末下部は側面にスピーカー穴がついていました。
位置が変わって左右均等配置になったことで、ステレオ感のあるサウンドを楽しめるようになりました。
また、絶対的な音質と音量も飛躍的に向上しています。
Xperia 1のスピーカーはDXO markでもなかなかの酷評で、私の実感としてもあまり良い印象は無かったので、この改善は素直に喜ばしいです。
カメラ位置がXperia 5と同じに
Xperia 1のカメラは端末の縦中央に位置していました。これは広角撮影時に指が被って写真が台無しになったり、いつの間にか触ってしまって指紋がついていたりして、少し不便なものでした。確かに真ん中の方が構図を決めやすく、撮影には適しているのかもしれませんが、実用性を考えると少し不便なところがあります。
Xperia 1 IIはXperia 5と同じく、左側上部にカメラが移動し、レンズ面を汚す心配が減りました。良い変更だと思います。
バッテリーは増量で電池持ちは良くなった
バッテリーはXperia 1の3200mAhから4000mAhに増量され、実感としては持ちが良くなった気がします。
Xperiaは4000mAh以上のバッテリーを載せない傾向にあったので、今回は大台を超えた形になります。
手で開けられるSIM/SDカードトレーは踏襲
Xperiaシリーズは代々、手で開けられるSIM/SDカードトレーを採用しています。Xperia 1では端末上部でしたが、Xperia 1 IIでは左側についています。
カメラ
詳しい実写レビューは後ほど
カメラの実写レビューについては、後ほど詳しい記事を書こうと思っています。お楽しみに。
Xperia 1から画角が変わった(サンプルあり)
Xperia 1 IIはXperia 1と同じくトリプルカメラを搭載していますが、それぞれの焦点距離が若干変わっています。
- 16㎜(超広角):有効画素数約1220万画素/F値2.2 <= 16㎜(超広角):有効画素数 約1220万画素/F値2.4
- 70㎜(望遠):有効画素数約1220万画素/F値2.4 <= 52㎜(望遠):有効画素数 約1220万画素/F値2.4
- 24㎜(標準):有効画素数約1220万画素/F値1.7 <= 26㎜(標準):有効画素数 約1220万画素/F値1.6/メモリー積層型イメージセンサー
- 3D iToFセンサー
超広角以外は全て変更が為されました。これは、Xperia 1 IIがソニーのイメージングプロダクトとして開発されたという背景が大きく影響しています。
一眼カメラの交換レンズには、「大三元レンズ」という俗語があります。
これが「16mm-35mm / 24mm-70mm / 70-200mm」という、16mm~200mmの焦点距離をカバーするレンズ3本を合わせて表す言葉です。ちなみに大三元の語源は、麻雀の「役」だそうです(麻雀をやらないのでよく知りません)。
ソニーはαシリーズの一眼カメラを作っており、もちろん「大三元レンズ」と呼ばれるレンズもラインナップしています。その製品群を強く意識した焦点距離設定であるということです。
参考までに、それぞれの焦点距離で撮影するとどのような写りになるのか、サンプルを撮影しました(どれも圧縮とリサイズをかけています)。
16mm
24mm
70mm
ガラス越しに撮ったので、空に光の反射が写っているのはご了承ください。
風景を撮る際は16mmはかなり迫力がありますね。メインの24mmは夜景を撮る際もノイズに強く、最もDレンジが広いです。70mmは、夜はなかなか難しそうですが、普段使う分には他のスマホではなかなか撮れない”寄り”の写真が撮れますね。
センサー、レンズ、フォーカス、全てが進化
今回のXperia 1 IIでは、3つのレンズの他に、3D iToFセンサーを搭載しでおり、あらゆるシーンでのAF性能が向上しています。AFの速さも、追尾の性能も素晴らしいです。1秒間に60回のAF/AE処理を行っているので、一眼カメラ並みの撮影体験ができます。
また、レンズにソニーのαシリーズのレンズでも使われている「ZEISS Lens」を採用し「T*コーティング」により反射によるフレア・ゴーストを低減することで、クリアな写真を撮ることができます。今までのXperiaでは、ソニー(ミノルタ)の「Gレンズ」を採用することが多かったですが、今回は、「Xperia」でもSONYとZEISSの戦略的協業が行われ、採用されるに至ったようです。
そして、メインレンズのセンサーには1/1.7型の大型CMOSセンサーを採用しており、先代(1/2.6型のセンサーを搭載)よりも1.5倍の受光面積があるといいます。これにより、暗い場所でもよりノイズの少ない綺麗な写真を撮ることができるようになりました。
Photography Proは高い完成度
Xperia 1 IIでは新たに「Photography Pro」アプリが搭載されました。これはXperia上でSONYのαと同じ操作感を実現するもので、AUTOモードはもちろん、PモードやSモードなどのマニュアル露出にも対応しています。
シャッターボタン半押しで「ピピッ」っとすぐにフォーカスが合い、被写体追従が始まります(AF-C)。このあたりは丸々SONYのαシリーズの体験そのままです。
もちろん、マニュアルフォーカスにも対応しています。
モードをPモードに変えるとISO感度、Sに変えるとシャッタースピード、Mモードに変えるとその双方を自由に変更できます。絞り値は各レンズで固定なので、変更できません。
DISPを押すと、画面に表示される情報が変わります。今回水準器が見れるようになったのは、すごく嬉しいポイントです。
レンズの焦点距離は、画面右側の「Lens」という場所からそれぞれ変更できます。シームレスにズームするのではなく、あえて一眼カメラのレンズ交換の体験を再現しているように思います。
また、それぞれのレンズの範囲でデジタルズームができ、自動的に別のレンズに写り変わらないのはポイントが高いです。同じ焦点距離でも、一番画質の良い範囲を自分で選んで撮影することができます。
ちなみに、RAW撮影については、アップデートで後々対応するそうです。リリースされたら使いたいですね。
こうしてXperiaとSONYのカメラ部門がようやく本格的に協業を始めたことは、非常に意義があります。
Cinema Proは踏襲
Xperia 1に引き続き、Cinema Proが搭載されており、本格的な映画の撮影が可能です。
Xperia 1 IIはカメラの基礎性能が向上しているため、Xperia 1の時よりも綺麗な映像を撮ることができます。
手ぶれ補正は優秀
Xperiaの手ぶれ補正は相変わらず優秀です。これは論より証拠ということで、上のサンプル映像を見ていただいた方がわかりやすいと思います。
暗い場所でも、歩行しながら撮影してかなりブレを抑えているのがわかります。
ヘッドホンジャックからのシャッターに対応
Xperia 1 IIには、最近のスマートフォンから省かれつつあるヘッドフォンジャックを搭載しています。
音量ボタンをシャッターに割り当てる設定を行うことで、イヤホンや、ヘッドフォンジャックシャッターに対応したセルカ棒などを使って、快適に撮影を行うことができます。
オートモードは先代機の方が優秀か?
Xperia 1 IIではカメラセンサーの受光面積がXperia 1の1.5倍になったのですが、f値が若干暗くなったため、Xperia 1の時に比べて暗い場所では高感度にさらに露出を振るようなプログラムになっているようです。
そのため、標準のカメラアプリで暗い場所をフルオートで撮った写真については、Xperia 1よりもXperia 1 IIの方がISO感度が高めになります。
なので、詳細なディティールを見るとXperia 1の方が綺麗なケースもあります。
ただ、上のサンプルを見るとわかりますが、より明るくDレンジも高く写してくれるので、全体を見ればXperia 1 IIの方が優秀とも言えます。
この辺りは好みの問題もありますし、「Photography Pro」である程度解決できる問題ではあるので、それぞれの特性を理解して撮影することが大事でしょう。
ソフトウェア
基本的な機能は踏襲
Xperia 1 IIはXperia 1の進化版ですので、基本的なソフトウェアは精度が上がって受け継がれたと考えて良いでしょう。
Wi-Fiの周波数帯表示が可能に
Wi-Fiには2.4Ghz帯と5Ghz帯の二種類の周波数が存在しますが、Xperia 1 IIはどちらの周波数帯に接続しているかがわかるようになりました。Wi-Fiのアイコンのとなりに、小さく「5」か「4」の数字が表示されます。地味に嬉しい改善です。
ボタン配置が3つ or ジェスチャーに
Xperia 1にはあった2ボタン方式(戻るボタンと「ホームマルチタスク」ボタン)方式はなくなり、三つのボタン方式か、ジェスチャーバー方式のみになりました。
このあたりは慣れもあるので、私は3つボタン方式を使っています。ジェスチャーは先代機よりも精度が上がっているようなので、慣れればそちらの方が使いやすいのかもしれませんが、個人的には先代の2ボタン方式が復活して欲しいなと思ってしまいます。
また、ジェスチャーモードにするとサイドセンスが出づらくなってしまうので、そこが懸念点です。
サイドセンスは相変わらず使いやすい
21:9の縦長画面でも直感的に使えるように、Xperia1からのXperiaにはサイドセンスという機能が備わっています。
画面のサイドを二度タップするかスライドするかで、メニューが表示されます。マルチウィンドウや、他のアプリへと、快適に移ることができるようになっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
Xperia 1 IIは、Xperia 1を使っている人ですらその進化を実感できるくらい、完成度が高くなっています。
ただ、Xperia 1もXperia 1 IIの登場で実売価格が下がってきているようですので、それを狙うのも良いかもしれません。
21:9の画面やPhotography pro、Cinema Proなど、決して万人受けはしないですが、それを趣味としている人にとっては、最高の体験が出来ます。
12万円と、他の5Gスマートフォンと比べても高い部類に入りますが、「好き」を極めたい人にとって、決して後悔しない選択肢となるはずです。全力でおすすめしたいスマートフォンです。
おすすめ保護フィルム
私はガラス保護フィルムはこちらにしました。
これは、ベゼルは樹脂で出来ていて、画面はガラスなので割れにくいハイブリッドモデルです。
私は念のため、カメラレンズ保護フィルムも買いました。
これで、レンズ部分に指紋がついてもゴシゴシ拭くことができます。おすすめです。
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